前回の三晃式を葺いた現場に外壁を張ります。この屋根は元々屋根の勾配が緩すぎて水がたまり立平葺きの屋根が腐って雨漏りしたのでその上に大工さんが、勾配を取り直して屋根を作ったので古い屋根と新しい屋根の間に60㎝ぐらいの隙間があります。平板で納めるには少々広いのでサイディングを使っていきます。
この既存の建物の石膏入りのサイディングは昔主流だったものですが、今はリフォーム補修用で在庫のみ買えるけど恐ろしく高いです。フッ素サイディング張れるぐらい高い。どうしても同じものじゃないと嫌でなければ他のものにした方がいいです。
足場がないので9尺脚立を使って仕事したのですが、建物と川に挟まれて狭い道路なので脚立を立てると車の交通の妨げになります。何回か解体することになりました・・・致し方ないことですが・・・
この白い役物を中間水切と言います。字のごとく縦方向にサイディング同士を繋ぐ場合に入れる役物です。取り付けに関しての注意は、基本に水切りは躯体である柱に固定した方がいいです。この中間水切りの派生の形であるオーバーハング水切りというものがあるのですがこの水切り結構雨漏りしてるケース多いです。
このような感じで、単純にどこかから回ってきた水や結露した水がサイディングの裏についた場合、水切りの立ち上がりの後ろに入り雨漏りします。胴縁もない直張りの場合、透湿防水シートの中に入れるか、立ち上がりに防水テープを張るなどして対策した方がいいと思います。
水切りを付けたら、サイディングを張っていきます。長さもほぼ同じなのでまとめ切りして張ってお終いです。
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