今回は、笠木を取り付けます。まず初めに、笠木の受け+捨て板になる板を取り付けます。この板の下がりに笠木のあだ折りに引っ掛けて施工していきます。(私は親方にあざ折と教わったのですが調べるとあだ折りみたいなんですよね(笑))いろいろな現場で余った板をつかうので色がまちまちですがご了承ください。
やはり道路に合わせて作ってあるのでこういう三角ができちゃうんですよね。しかも、ベランダ笠木の唐草にギリギリ当たってないぐらいの立ち上がり・・・・・少ないけど唐草裏にしっかり入れて施工します。こういう時既存のトタンが切れちゃいそうで怖いです。
つぎは雨押えと笠木を掴みこんで納めます。何もしなくても雨漏りするような隙間などはありませんが止めの角にはコーキングを保険として盛っておきます。
板金屋さんの中には保険としてではなく、コーキングで仕上げる人たちがいます。マニュアルにそう書いてある場合もありますがそれをやるのは本職の防水屋さんであって、板金屋の仕事ではない気がします・・・・・・
雨押えと笠木の掴みこみを立ちハゼ組みと言います。昔の建物は継手もすべて立ちハゼでやっていた所もありますが、物理的に出っ張っている見た目、時間のかかり方、コーキングの進化によってほとんど中にコーキング噛ませて重ねる工法になりました。そもそも、笠木自体がよほどの理由がない限りアルミの笠木です。だんだん仕事がなくなっていきますね・・・・
これで屋根工事に関するすべての工程が終わりました。やはりすべて板金納めだと三晃式でも古くは見えませんね(笑)昔とは違いガルバリウム鋼板なので耐久度は言うまでもなく格段に上昇してますのでご安心ください。
コメント