私は屋根本体を施工しているより雨押えや役物をいじっているほうが好きです。完全に私事ですが(笑)
今回は雨押え板金(雨押え水切りとか雨返しという人もいます。)です。屋根本体と壁との取り合いの部分に板金して雨の侵入を防ぐ部分です。
下地材として、貫板を使用していきます。最近はビスがかなり進化していて下地材にも板金板を箱状に折ったものを使用してビスで留める工法なんて出てきてすごいですね。いつか、やってみようかなと思っています。ただ、見た目に関しては釘の方がいいと思います。ほぼ見えません。視力5ぐらいある方は別ですが(笑)
垂木狙う都合上、カッパの上からビス止めしていますが中にコーキングしてありますので問題ありません。(どうしてもカッパの上から打ちたくない場合は、壁側の柱と間柱に狙って斜めにビス打ちます。ただ、上手に打たないと水下側が浮きます。)
そして今回、三晃式選んだもう一つの理由がある場所がここです。
ちょうど、このベランダの壁の取り合いのところに垂木が来ているのですが、ここを勘合式でやると壁から2㎝~3㎝ぐらい離れて雨押えを入れるので見た目が悪くなるのと、単純に貫板を固定しずらいと思い、一体式カッパ兼雨押えを加工しました。
上の絵のように三晃式はカッパが垂木の真上ですが、勘合式は吊り子を横に付けた感じなので少しズレます。こんな違いが結構納めずらい原因になったりするんです。
そして、順調に雨押えを取り付けていくと・・・・・・笠木の天端を越えました。だからといって雨押えを笠木に合わせて下まで切ってはいけません。絶対雨漏りします。
こういうところが腕の見せ所なので慎重に作業します。
反対側からくる雨押えも笠木天端を越えているので重ねの部分に返しをつけて水が奥に行かないようにして立ち上がりを3㎝に整えて切ります。雨押えと笠木を施工してこの場所は雨漏りしないようになるので次回の笠木編お楽しみに!!!
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