現代の職人
小さな建築板金屋に就職して、見て、触れて、学び、考えるというものづくりの素晴しさや奥深さに出会い、現在まで仕事に没頭してきました。道具の進化で世間的に言われる、職人の技術を見て盗めという事も少なくなり、仕事の上達スピードも昔に比べれば格段に上がってるように感じます。かと言って今の職人が取付するだけなのかといえばそれは違います。私の考えでは、ハイブリッドだと考えています。
新しい技法と古い技法を組み合わせ、品質向上、コストパフォーマンスの向上、工期の短縮をしていけるのが今の職人だと思います。
自分を知り、自分を創り上げる。
仕事を続けていくと、自分なりの意見を持ち、それを試したい、行動したいと思う時が必ず来ます。そこで勇敢か無謀な人に分かれます。この違いは臆病者かどうかで変わるのだと私は考えます。チャレンジ精神旺盛でやる気十分!さあやるぞ!と勢いだけではどうにもならないことはいくらでもあります。無謀な人というのは、勢いで段取りも組まず仕事をして、問題が起きてから考える事が多いです。問題が起きた時の解決時間も長い傾向にあります。勇敢な人は、段取りを組む時にあらかじめ予見出来る問題点出して、解決先をいくつか出しておき、問題が起きた時、その中から最善策を打てる状態にし、予想外の問題が起きても最善策からヒントを得て解決時間の短縮をすることができます。
仕事の7割は段取りで決まります。勇敢な人は、仕事やる前から何かが心配で誰よりも臆病者なんです。何が勇敢なのか?手を出さない、動かない、立ち止まる。このSTOPの動きが出来るから勇敢なんです。なかなか難しいとは思いますがどんな場所でも通用する人間というのはこういう人間だと思うので、仕事を通じて人間の内面を創り上げていけたらなと思います。
仕事から地域社会に貢献する
建築板金屋という職業を、仕事始めた時は全然知らなかったので、大工さんとの違いが分からず「なんでも木で建ってるんじゃないんだ?」、「トタンって何?」、「雨樋って何のために付いてるんだ?」という状態でした。そこから少しずつ教えてもらいながら学んでいき、その日々の中でお客様に感謝される事が多くなってきた事に気付き、自分がだんだん誰かの役に立って、地域社会に貢献できた瞬間でした。一年間の成長は微々たるものですがそれが積み重なって人間として成長し、目標や夢を実現できる素晴しい職業だと思っています。
皆様にご迷惑おかけにする事もあると思いますが、地域社会に貢献し続けられるように日々努力してまいります。
コウエイシートメタル
代表 川島 巧